21日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグ、アトレティコ・マドリーは敵地バイ・アレーナでのレヴァークーゼン戦に4-2で勝利した。
アトレティコの本拠地ビセンテ・カルデロンでのセカンドレグは、3月15日に行われる。

レヴァークーゼン vs アトレティコ・マドリード ショートハイライト動画

【得点者】 
17分 0-1 サウール(アトレティコ)
25分 0-2 A・グリーズマン(アトレティコ)
48分 1-2 K・ベララビ(レバークーゼン)
58分 1-3 K・ガメイロ(アトレティコ)
67分 2-3 オウンゴール(レバークーゼン)
86分 2-4 F・トーレス(アトレティコ)

【レバークーゼン:4-4-2】
GK:レノ
DF:ヘンリヒス、ドラゴヴィッチ、トプラク、ウェンデウ
MF:ベララビ、アランギス、カンプル、ブラント
FW:ハフェルツ、エルナンデス

【アトレティコ:4-4-2】

GK:モジャ
DF:ヴルサリコ、サヴィッチ、ヒメネス、ルイス
MF:コケ、ガビ、サウール、カラスコ
FW:ガメイロ、グリーズマン

コパ・デル・レイは準決勝で敗退し、リーガエスパニョーラでも首位レアル・マドリーに突き放されているアトレティコにとって、タイトルへの希望はCLのみとなっている。そう、リスボン、ミラノと3年間で2回も決勝に進出しながら、レアル・マドリーの優勝を見届けた悔しい経験がCLにはある。そして今季最初の相手は2年前と同様にレヴァークーゼン。前回の対戦は合計スコア1−1で、PK戦の末にアトレティコが次戦に進出している。

アトレティコはゴディン、フアンフラン、チアゴ、アウグスト・フェルナンデスを負傷で欠くが、いつもの4-4-2システムを採用し挑む。

試合開始直後、レヴァークーゼンが攻め込み、アトレティコが堅守速攻でゴールを狙う展開に。互いに最後の詰めで精度を欠く状況が続いたが16分、ビッグゲームでのゴラッソ製造機として名を馳せるサウールが右サイドをドリブルで突破し、そのままペナルティーエリア内右に侵入。背番号8が左足で叩いたボールは緩やかな曲線を描き、GKレノの横っ飛びもむなしく枠内左に収まった。アトレティコが先制点を叩き込む。

先制したアトレティコはその後カウンターにプライオリティーを置き、25分にガメイロがドラゴヴィッチからボールを奪ってペナルティーエリア内に侵入すると、レノを目前にして横パスを出し、そこに飛び込んだグリエズマンがボールを枠に押し込んで追加点を獲得。

2−0で試合を折り返したアトレティコ。しかし48分にはヘンリクスの折り返しからベララビにGKモジャを破られ、1点差に詰め寄られる。57分にはガメイロがペナルティーエリア内でドラゴヴィッチに掴まれてPKを獲得し、このPKをフランス代表FWが自ら決めて3−1とするも、この2点リードもまた束の間に終わった。67分、レヴァークーゼンのクロスをモジャがクリアすると、ボールはサビッチに当たって枠内へ。オウンゴールによって、ホームチームが再度1点差としている。

シメオネ監督は71分、ガメイロに代えてトマス・パルティを投入。さらに77分にはカラスコ、グリエズマンとの交代でアンヘル・コレア、フェルナンド・トーレスもピッチに立たせ、交代カードを使い切った。しかし、その後にはレヴァークーゼンの、ドイツのチームの決して諦めない姿勢に圧倒され、自陣ペナルティーエリア内でその猛攻を耐え凌ぐことに。サビッチ、フィリペらの好守によって、何とかリードを維持する状況が続いた。

沸騰した釜のようなバイ・アレーナで苦しみ抜くアトレティコだったが、一度ボールを前に運び出すと、スタジアムの熱を冷ます4点目を獲得。86分、ヴルサリコの折り返しからF・トーレスが勢いよくペナルティーエリア内に飛び込み、ヘディングシュートによってネットを揺らした。シメオネ監督のチームはその後、ボールを回しながら時間を使い、今度こそ2点のリードを守り切っている。なおアトレティコの本拠地ビセンテ・カルデロンでのセカンドレグは、3月15日に行われる。