先日のW杯最終予選にて大活躍したG大阪の井手口選手が10日古豪リーズユナイテッドからのオファーがあったことが世間を賑わしている。井手口選手を狙うリーズユナイテッドとはどんなチームなのだろうか?
リーズユナイテッドとは?
リーズユナイテッドとはイギリス2部リーグのチームであり、イギリス第3の都市リーズの地元クラブの一つである。昔から有名なサッカー選手を排出しており、レノンやミルナーなど有名な選手を排出している育成上手なクラブとしても有名である。古豪と言われるのは昔はプレミアリーグに所属しており、チャンピオンズリーグなどで活躍し、ベスト4に入った経歴もあるがベスト4進出と同時に大型な補強をしたことで財政難に陥り、イングランド3部まで転落したことで有名なチームである。そこから、徐々に若手をメインにチームを再建し、やっと2部の上位争いをするチームへと成長した。
▼ヤングリーズ
現状のリーズユナイテッド
現状は2部の2位と好調を維持している。6戦で4勝2分と負けなしである。それも今季より大改造を行い、今夏に16人の選手補強を行い、チーム・監督共に一新し、今季のリーグに望んでいる。
特に選手層が厚いのが井手口のポジションである。
今夏も元オランダ代表のフルノン・アニタ、ポーランド代表のマテウス・クリヒを獲得し、生え抜きで若手有望株のケビン・フィリップス、アイルランド代表のユーナン・オケインと選手層が厚く井手口が加入してもレギュラー争いは大変である。
今回の移籍話の背景
リーズのスポーティングダイレクターのヴィクトール・オルタがリーズ公式SNSで受けたQ&Aの中でクラブがアジアからの選手獲得に向けて動いていることを明かした。
オーストラリアの選手にもスカウトを行っているかという質問に対し、主にヨーロッパに目を向けているとしながらも、ネットワークは世界中に広っていると強調すると、
「我々はアジアの選手補強に関して大きなサプライズに近づいている。」
と発言したのが始まりである。
また直近、リーズはhead of football development in Asia として日本人の藤田俊哉氏を迎えていることもあり、現状・過去含めアジア選手の獲得経験が少ないリーズが新たなチャレンジを実施しようと想定され、それも日本人である可能性が高まった。
そのこともあり、リーズユナイテッドと親交の深いオーストラリアを負かした際に、大活躍した日本代表の井手口選手に注目が集まっているという想定の噂が流れている。
※リーズはオーストラリアの選手を若手の時期から獲得し、育てた過去があり、オーストリアとは親交が深い。特に過去有名選手では「ハリー・キューエル」や「マーク・ヴィドゥガ」などオーストラリアの名選手はリーズ出身者が多い。
▼オーストラリアの伝説「ハリー・キューエル」
井手口選手は移籍すべきなのか?
問題はチームの対応と労働ビザの取得にあると思う。チームの対応では今までリーズは大きなアジア選手の獲得はなく、バーでアジア人を選手が暴行する事件が起こるなどアジアとの関係が薄いチームである。そんなチーム環境下で井手口選手がチームに馴染めるのかが心配な点である。また、労働ビザの取得では「移籍金1000万ポンド(約14億2000万円)以上の優秀な選手」などの厳しい審査がある。現状、井手口は条件を満たしていないため、G大阪や他の欧州チームでのローン移籍をする可能性がある。上記の条件をクリアし活躍できたなら、今後の日本人選手やイギリスでの日本人サッカー選手のイメージが大きく変わっていくに違いない。また、フィジカル面では2部とはいい更に激しい環境下になるため、W杯に向けて更に成長できる環境であることは間違いない。
まだ、噂ベースの話ではあるため、今後の井手口選手の活躍と古豪リーズの大進撃にはサッカーファンとして注目が必要だ。
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