14日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグでバルセロナがパリSGと対戦。優勝候補とも称されるバルセロナが0−4と大敗を喫した。
セカンドレグは3月8日にバルセロナのホーム・カンプノウで行われる。

動画 バルセロナ対パリSG ハイライト

【スコア】
パリ・サンジェルマン 4-0 バルセロナ

【得点者】
1-0 18分 アンヘル・ディ・マリア(パリ・サンジェルマン)
2-0 40分 ユリアン・ドラクスラー(パリ・サンジェルマン)
3-0 55分 アンヘル・ディ・マリア(パリ・サンジェルマン)
4-0 72分 エディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)

バルセロナはブスケツとイニエスタが揃って先発に復帰。一方、大黒柱であるチアゴ・シウバを欠くパリSGは、キンペンベがその代役を務めた。過去5年桁違いの補強費を費やしてきたバルセロナ(5億2320万ユーロ・約638億円)とパリSG(7億26万ユーロ・約850億7170万円)、メガクラブ同士の試合が開始。

開始直後から攻勢に出たのはパリSG。前線からのプレッシングでバルセロナの繋ぐ力を無効化すると、5分にカバーニ、10分にマテュイディが決定機を迎える。だがセルジ・ロベルトのブロックとGKテア・シュテーゲンの鋭い反応に阻まれ、得点には至らない。

それでも攻め続けるパリSGは18分、ドラクスラーがバイタルエリアでユムティティのチャージを受けてFKを獲得する。これをディ・マリアが左足で直接叩き込み、ホームチームに先制点がもたらされた。

追いつきたいバルセロナは27分にアンドレ・ゴメスに決定機が訪れる。カウンターから左サイドを破ったネイマールがカットインしてから逆サイドにスルーパス。だがアンドレ・ゴメスはGKトラップとの1対1を制することができなかった。

バルセロナの崩れたリズムは戻らない。それを象徴するかのように40分、エースのボールロストから手痛い2失点目を喫する。

メッシが中盤でラビオとヴェラッティに囲まれてボールを失う。奪ったヴェラッティはそのままドリブルで前進し、右サイドに開いたドラクスラーにスルーパス。ドイツ代表MFの右足のシュートがGKテア・シュテーゲンを破り、パリSGが追加点を手にした。

後半もパリ・サンジェルマンの攻勢が続く。55分、再びカウンターで攻め込むと、レイヴァン・クルザワからパスを受けたディ・マリアがエリア手前右で相手DFをかわし、左足を振り抜く。カーブがかかったボールがゴール左上隅に決まり、決定的な3点目が決まった。

窮地に追い込まれたバルセロナは58分、A・ゴメスを下げて負傷明けのラフィーニャを投入。一方、パリ・サンジェルマンは61分にディ・マリアを下げてルーカス・モウラをピッチに送り込むと、69分にはヴェラッティが負傷交代となり、代わってクリストファー・エンクンクが投入された。

完全にコントロールを失うバルセロナに対し、パリ・サンジェルマンがとどめを刺す。72分、右サイドでトーマス・ムニエがボールを奪うと、そのままドリブルでエリア手前まで持ち込む。エリア内にスルーパスを送ると、カバーニがゴール右下にシュートを蹴り込み、リードを4点に広げた。ディ・マリアと同じくカバーニもこの日は30歳の誕生日。2大エースがバースデーゴールを決める格好になった。

なんとか1点を返したいバルセロナ。84分、途中出場のイヴァン・ラキティッチが蹴った右CKを、ファーサイドのジェラール・ピケが頭で折り返す。ユムティティがヘディングシュートで合わせたが、ここは左ポストを直撃。あと一歩で得点につながらない。このままパリ・サンジェルマンが4-0でバルセロナに完勝し、ベスト8進出に大きく近づいた。

2012-13シーズン、2014-15シーズンとバルセロナを相手に決勝トーナメントで苦渋をなめさせられてきたパリSGが、圧倒的な差をつけてついにスペイン王者の壁をぶち破った。パリSGがほとんど準々決勝進出を手中に収めたかに見える状況で、セカンドレグが3月8日に行われる。