去る4月21日(金)、清水エスパルスは
アウェーの地、等々力陸上競技場で、
川崎フロンターレとJ1第8節を戦いました。
金曜開催となったのは、
川崎フロンターレがミッドウィークにACLを戦うためです。

結果はご存知の通り、 金子翔太のJ1通算20000ゴールメモリアル弾と、
試合終了前ラストプレーのチアゴ・アウベスの来日初ゴールによって、
2ー2で勝ち点1を分け合いました。

本記事では、この試合をスタッツから読み解いていきたいと思います。

スタッツはこちら

ボール支配率が68.1% - 31.9%
パス本数が979本 - 310本
30mライン侵入が82回 - 26回

スタッツを見ると、一方的にパスを回されたハーフコートゲームに見えます。

・・・その通りです(笑)。よく勝点拾えたなと思います。

試合は前半14分、金子翔太のゴールで清水が先制します。
鎌田のインターセプトから、カウンターで颯爽とゴールを奪います。
そこまでは良かった。

一応ハイライトです。


しかし、先制の後には前へ出られなくなります。
相手が相手なので守備的になるのはやむを得ない。
ただ、どう守るのか、誰に付くのか、どこで奪うのか、
コンセンサスが無いように見えました。
「攻めさせる」ような守備ができれば良かったのですが、
完全に「守らされて」ました。

特に川崎の両サイド、車屋と登里のところがどうしても空いてしまいます。
そこを利用され、面白いようにパスを回されました。

トラッキングデータを見ても、
数字の上では上回っていますが、完全に走らされています。
走らされた試合というのは、数字以上に疲労がたまります。
それは鄭大世の言葉にも現れています。

サッカーをやっていて今日ほど疲れた日はない。試合が終わってから、放心状態で立っていられなかった。ほとんど守備しかできなかったので、疲れる試合になった。未だに引き分けたという実感がない。

公式HP選手コメントより

そんな状況なので、時間の経過につれ、
ボールホルダーにチャレンジ出来なくなってきます。
最初の失点も三好に野津田がチャレンジ出来ず、
フリーで上げられたクロスに対して
鎌田が阿部のマークを離してしまったところから生まれました。


小林監督のコメントにもあるように、相手のプレスが速くて、
こちらの判断が遅れる場面が多々見られました。

後半、(相手は)たぶん足が止まると思うので、少しプレスが甘くなって、メンバーを替えてどうかなと思っていたが、思った以上にプレスを受けて、我々は判断が遅いというサッカーだった。今までの中で一番プレスが速くて、そこをどうしても回避できなかった。

公式HP監督コメントより

そのせいで、なかなかボールを奪い切れない。
2失点目も、小林を囲んだはいいものの、
ボールを奪えずに、中央で中村をフリーにしてしまいました。


この2失点は、展開からして仕方ない、あるいは時間の問題だったと言えます。
一方で、もう一度スタッツをよく見てみると、
川崎の枠内シュートはわずか2本です。
つまり、失点した時にしか枠内には打たれていないわけです。

もちろん、危険なシーンはありました。
特に後半41分にCKからクロスバーを叩いた谷口のヘディングはピンチでした。
しかし枠内シュートはわずか2本。それが両方失点になってしまった。
正直言ってどちらか一方は六反に防いで欲しかった。
もちろん失点は彼の責任では無いが、ノーチャンスではなかった。
我々のようなチームは、GKがある程度当たっていないと、
格上のチームに勝つことは出来ません。

最後に、チアゴ・アウベスについて。
大宮戦ではアシスト、川崎戦ではゴールという結果を残してくれました。
体も出来上がって来ているみたいです。
写真で見ると華奢な印象でしたが、思ったよりがっちりしていました。

川崎戦で生まれた同点ゴールは、後半50分。
アディショナルタイム4分なので、まさにラストワンプレーです。


同点に追いつくべく、
小林監督が勇気を持った交代カードの切り方をしてくれました。
スタッツを見ても、ビハインドになった75分以降は、
清水の方がポゼッションで上回っています。

やはり負けているということで怖がらずに、若い選手が多いので前にどうにかして出て行くが、(それまでは)1点取ったということで構えてしまった。点を取ったことは良かったが、少し思い切りがなかったと思う。チームとしては諦めずに3人のカード(交代選手)がハードワークしてくれて、あのような形で点を取れたというのは、我々にとって大きい勝ち点1だと思うので、次のカップ戦、リーグ戦、仙台とダブルであるので、準備していきたいと思う。

公式HP監督コメントより

負け試合で勝点を拾えたのは収穫でした。
エンターテインメントとしても見ていて楽しかったです。
が、ガンバや浦和といった格上との対戦もすぐにやって来ます。
その時に、川崎戦の教訓を活かし、勝点を奪うべく戦って欲しいです。

明日はルヴァン杯ですね。楽しみです。
竹内や北川の復帰ももうすぐでしょうか。待ち遠しいです。